突撃☆インタビュー3…思考は常に柔軟に
【ラインナップ】
突撃☆インタビュー1…福祉とは?
突撃☆インタビュー2…人間関係と介護の関係
突撃☆インタビュー3…思考は常に柔軟に
突撃☆インタビュー4…自分自身を一番高めている

【突撃☆インタビュー3】…思考は常に柔軟に
----なるほど。まず原点はそこからなのですね。
前山先生
そうです。慈愛に満ちたものを与えることが福祉ではないんです。 例えば、円い好きなケーキを想像してみて、その現状を話すんです。半分ぐらい食べた時「あと半分もある」と考えるか、「あと半分しかない」と考えるかの違いだけですが、「あと半分もある」と考えた人は「あと半分しかない」と考えることも必要だし、逆に「あと半分しかない」と考えた人は「あと半分もある」と考えこるとも必要なのです。つまり、福祉は広い視点で相手を見ることが必要で、且つ人を理解するための幅を広げる学問になります。考え方の違いで人の気持ちがわかり、状態がわかり、良い関係が作れるのです。
----「食べたい!」という自分の気持ちだけでケーキを見るのではなくて、どこかで客観視することが必要なのですね。
前山先生
そう、事実はどのようにも捉えることが出来ますし、想像や相手との接し方は考え方によって変わってきてしまうものです。ですから、自分自身のことを良く知らないといいサービスは提供出来ません。
私たちの“文化”に対する考え方も同じことが言えて、このような身なりをして挨拶をすることが違う文化の人から見ると不自然に思われるかもしれないですし、私たちが失礼だと思っていたことが、実はそうではないことは沢山あると思うんです。つまり、このような考え方は全てに通じますよね。
----今お話をお伺いして、このことは会社内でも活かせるのではないかと思いました。「福祉・介護」とい
う自分の生活から隔離して考えていたものを普段の生活から実践できそうですね。
前山先生
そうですね。同じ職業を何年もやっているとその職業を自分の中に埋め込んでいくようになり、私もそうですが、会社のモラルになってしまうのです。違う価値観で相手を見る事がなかなか出来なくなってしまうでしょう。
----普段の生活から実践できると思えば、福祉への間口がとても広がりますね。
前山先生
だから障害を理解することは特別なことではなくて、高齢者も障害者もみんな同じです。人工呼吸器をつけている人に対して「会話が困難なためどう接すればいいのだろう?」とか、手に障害を持つ人に握手を求めようとする時、「手が動かないからダメだろう。」とか色々考えてしまい、多くの方がうまくコミュニケーションがとれなかったりしますが、そういうことは関係ありません。障害が先にあって、障害の知識や技術の中でその人とコミュニケーションをとろうとするのではなくて、個々それぞれ、人が人として接する事が基本なのです。
----福祉の方は心が大きく広いように感じます。
前山先生
でも、福祉も現場側だけではダメで、色々な学びをしていかないと偏った人間を作ってしまうんです。会社組織でもそうですし、同じ職種で似たような人が多いのはいい例ですよね。やはり、自分の中で変えていくために自己覚知が必要です。その為にも色々な講座を準備し、さまざまな情報から偏った専門をつくらないように自分を固めないようなものを経験していくべきだと思います。
----逆に今福祉に関わっている方もどんどんこういったものに参加するべきですね。
前山先生
そう!どんどん関わってください。同じ職場にいると自分の考え方が凝り固まってきてしまいますから。人間は人格が固まるから個々の特性になると思うのですが、思考は常に柔軟にしておかないと色々なものが見えなくなってきてしまうんです。例えば、これ(目の前の紙コップを見て)の中身はお茶ではなくて、お菓子が入っていてもいいと思いませんか?
突撃☆インタビュー4へ続く。
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